* いっぽん道じゃない



自分がほんとうに望むもののかたちがゆっくりと見えてきて
けれどまだちいさく選択を誤るんだろうなという気もしている
おひさまを浴びた洗濯物のゆるやかな揺れを見て、それでもいいんじゃないの、とゆったりゆるされたような気持ちになったり、できない約束にほっとする自分のこの時間や気持ちの先の暗渠に息をのんだり

ぼやぼやしどおしだ

感覚や感触のようなあいまいな部分をずっと考えていた
そこでとらえられるもの、みえるもの、…
けれどそれだけでキャッチしようとすると抜けてしまうものもたくさんあって、たぶんまたそれが不足してきているんだろう
たえずバランスをとらなければいけないのに、つい安穏と構えてしまう
ひとつずつできるようになろう、ではもういけない  たぶん
それぞれについた小さなホックをその都度かけながら、広く編んでゆかなきゃならない気がする

たいせつなものと脇においておくことをすっきり見渡せるようにしなきゃな
全部を握りっぱなしだ
握りっぱなしだから、目に入っていない