夢/ことりの翼が落ちる



夢。

帰ってきたらことりの羽根が根本からばっさり落ちてしまっていた。
ほんの7ミリくらいの短い羽根が、翼があった場所を覆うように生えているだけでまったく絶望的になくなっていた。
近くを見回すと落ちている翼をみつけたけれど元に戻るとはとても思えない。
救いはことりが痛そうじゃないことだ。
困惑を訴えてくるがそんなに悲痛に見えない。
なにか不都合が起こったから不満を陳べてみようとしている、というくらいの深刻さ。
この決定的なできごとに一番ショックを受けているのが自分でよかった、と思う。