* 切実なるもの

なかなか根付かないことたちを見送ってはちいさく傷を負っている。
すこし前進したんじゃないか、じょうずに振舞えているんじゃないかと微笑もうとしては針でつつかれて空気が抜ける。
どんなにかわたしはまわりの環境に助けられて、それに彩られたものだけを見てかまけているんだろう。
なんど反省してもまたこうして手からこぼれてゆくのを見送ることになる。
この繰り返しですこしは賢くなっているんだろうか。
今はあまり手ごたえがなくてがっかりしちゃうけど。

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話がうまく通じないということに対する反応がもしかしたら少し強いのかもしれない。
うまくおはなしができない、ということをずっとコンプレックスに思ってきたからなのかな。
辛抱強く伝えたいという気持ちと、待ってくれないかもしれないという焦りが衝突する。
安心して話をしたいという思いはいつもある。
このところときどき、父が私の言うことを全然理解してくれようとしない(聞いてすらいない)ことにとても怒る夢を見る。怒りのあまりに涙が出てしまう。
夢ってなんであんなに増幅されるんだろう。

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とはいえ、とても元気です。
それとこれとは別にまあいつも大丈夫、という図太さをさずかったことを感謝しなければ。
立ち止まらずに循環させよう。
そのうち澄んでくるはず。