* 並んで眠ろう



もし病気を治してくれたらどんなに暴れん坊になっても我慢します、とかみさまにお願いしたらちゃんとかなえてくれた。
近頃のちゅんの傍若無人っぷりったらない。

病気をしてからのちゅんはよけいに甘えんぼ。
ちょっと私が席をたつとすぐについてくる。
わたしがいいって言わないのにどうしてどこかに行こうとするの?と怒る。
寝る前はかならずびいびい鳴くから、しばらくこうしてパソコンに座ってそばにいる。
肩にとまってうとうとするちゅんを見て、そうかあ、外にいるヒヨドリたちはかならずつがいで、並んで電線にとまっているものな、と思う。
顔を並べていたいんだ。
ちゅんにとって私はそういう存在。
いつも一緒にいたい、一緒に眠りたい、一緒に遊びたい、私の食べるものはなんでも食べたい。

私の行動を観察してどうしたら自分の意思が通じるのかちゃんと考えてる。
ふてくされたり、やけ食いしたり、聞こえないフリしたり。
先回りしたり、私が出かけるのを阻止しようとしたり。
歯を磨いているとかならず肩の上でぴよぴよひとりごとを言い出す。

どこにだって飛んでゆけるつばさを持っているのに、私めがけて飛んでくる。
だからわたしもいつもちゅんのことを考えてる。