* みず



水際が好きなんだなあ、と改めて思う。
写真を撮るときも水がかかわってくるだけで画面が変わる。
生きて、ぶつぶつとつぶやく。
時間が流れる。
なんて、ほんとうにそんな風に撮れているか分からないけれど。

タルコフスキーのように、魔力も聖なるものも、静けさも動物の根幹の魂みたいなものも、いっしょくたになった水をいつか見出せるようになりたい。
わたしのなかの水に響くだけじゃなくて、見ているひとの内側を揺らすような水を。