連綿と繋がるもの、余白のない

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昨日アパートメントにコラムを書いた。 庭師通信2

アパートメント住人のKさんが紹介してくださった方のブログがとても面白くてどんどん遡って読んだ。写真もまさに私がこういう写真を見たかった、というようなものばかりだったのだがふと、この何年も写真を見てこういう感覚にならなかったなということに思い至った。フィルムで写真を撮り始めたころはもっとこういう感じの何だかわかんないけどその画面を見てしまう、見ているうちに何故自分がこの写真を見つめてしまったのか分かる、ような写真に出会うことが多かったような気がする。(H民さんとかKマオさんとか) まあ、好んで見るようになった媒体が変わったということもあるだろう。 私は本質的にはこういう写真を撮りたいのだったと思い出して、でもそのうずうずをすぐに写真を撮りにゆくという行為には反映できなかった。 なぜならアパートメントコラムの締切があったから。 前回かいたコラムを何度か読み返しながら何を書こうかなあ、アパートメントの始まりの話を書いたから今度はわたしの始まりの話かな、という感じで非常に個人的なことを書いた。 とても個人的だし、ちょっと変な話なので書き上がったあとガラガラポンしてしまおうかと思ったのだけれど、色んなひとが個人としてここにいるというのがアパートメントなのだから、いいことにしよう。


動画検索で面白そうな日本のドキュメンタリーを見ている。 合間にバラエティ番組も見たりしてる。 日本のテレビ番組、驚くほど効果音が多い。 字幕が出るたびにいちいち「ちゃりーん」とか「どどーん」とか「ぴこーん」とか鳴る。場面の変わり目にごく短い音楽が使われる(ほんの何小節かだけ)。人の声にとても近い周波数のしゃかしゃかいう音楽が、人の声にかなり近い音量でかかってる。 せわしなく苦手な周波数帯、色んな音を浴びせられて疲れるので、あまり長いこと見られない。

今日見たものは麹と、麹から作られる醤油とか味噌とか和の味に繋がるものの特集で、内容は薄いものの面白さはあった。 でも時折無意味に挟まれるスローモーションと変に感動的なナレーションと情動を煽るようなBGMが全体を安くしていた。 無理にオーケストラとか美しげなピアノを流さなくていいじゃない。 芸能人が無理やり意味もなく出てこなくったっていいじゃない。 味噌が発酵するぷつぷついう音や、職人さんが包丁でものを切る音を聞きたかったよ。