いろんなものをつくるぞと決意する



打ち合わせやリハーサルに追われた6月のはじめ。
それぞれが強い色を持っているから、この夏はいろんな方向にひっぱってゆかれそう。
自分でつくるものが多いから作品を全部引き寄せてみれば一点に集まってくるのだろうけど、そこはただ自分のなかだけで握って、おもてに出るものはまったく違ったものでありたい気がする。
自分のからだにストックのないもの。
繋げたことのない場所にアクセスする。
知らない色も使ってみる。
誤魔化さずに広げて深められたら、夏が終わったときに強くなっている気がする。

いつも思い出すことから振付けははじまる。
みんなどうやってつくるのだろうか。
ひとりひとり訊いてみたい。
自分の思い出や物語、ちいさいけれど何故かこびりついている感覚、気になることば。
皮膚のうちがわでそれはいつも騒いでいるけれど自分のからだがどうそれをかたどったらいいのかわからなくなる。
皮膚をつきやぶってゆかなければ踊りにはならない。
このままじゃただの記憶でしかない。
沸き立つ記憶を全部羅列して、とにかく全部文字にしてみて、自分で抱えきれないことを知ったらいいのかもしれない。
できあがった写真を並べてみてはじめてそこから自分がなにを見てきたのかがわかるように、とにかく掬って目で見る。
そうしたら何を外から与えたらいいのかわかるのかもしれない。