* 冬毛



このごろ寒くて、ちゅんも人肌恋しいのかもしれない。
すぐにひとの肩や指や膝で落ち着こうとする。

片足をおなかの毛の中に隠して、ぐらぐらぐらぐらしながらひとの顔をじっと見る。
ほんとうにそれで落ち着けるのかなー。
といつも思う。

だんだん足の裏があつくなって、目のふちどりが赤くなる。
こんなに小さいのに何をもやしてこんなに体温があがるんだろう?



ちゅんは見かけは灰色だけどよく見ると色んな色で構成されている。
あらゆるトーンのベージュ、白からこの灰色に向かうまでのグラデーションも無限。
ちょっと空色だったり、鳶色だったり。
いつもつやつやと整っていて感心する。
(ときどきえらい飛び出てることもあるけど)

なんか今日は嫌な胸騒ぎがしながら帰ってきたんだけど、ふっくら眠っているのを見て安心した。
今日もちゅんが元気でうれしい。