* 象の鼻パークで妄想



象の鼻パークでのパフォーマンス、無事終了しました。

前日、いや直前まで雨がどうなるかということが一番の心配だったのだけれど開始直前からにわかに太陽が顔を見せ、ちょっと暑いくらいの陽気になりました。
晴れ女は誰だー。(ダンサーはほぼ女の子だったので)

今回の題名であるcoverにはやぶとか茂みという意味がある。
演出の上本さんがメールで伝えてくれた茂みから漏れ出る光というイメージは、海の底から見上げた水面からゆらゆらと差し込む光とすぐに結びつきました。
いつからこの光景が私のなかにあるのかわからないのだけれど。
そして同時に、自分の中にもぐってゆくということ、時間を逆行し、選択して留める、というようなことをなんとなくイメージして動くようにしました。
カリンバの音は銀色の水面を通してまぶたに当る陽の光と似ていたし、そよぐ風はイメージの中の実際のそれよりうんと軽い水と同じちからで私を押した。
ときどき私は海からあがって自分のいる位置を確かめる。
ほんとうの風の向きを見て、フィルターを通さないおひさまの輪郭を撫でる。

足元を冷やしながらとどかないひかりを見上げているわたしは、

彼女は決してそこを立とうとはしない。
永遠に止まっているつもりなのだと思う。
自分に足があることを知らないのかもしない。

水面がかたちづくる偶然がわたしに一瞬の夢をみさせることがある。
そこでわたしは

風見鶏みたいに片手をまっすぐ伸ばして目を閉じている夢を、
彼女は決してひとみを閉じぬままに、みている。

+

見に来てくださった大勢のかた、ありがとうございました。
象の鼻パークはちょっとぼんやりが気持ちのいい場所です。
みなとみらいから赤レンガ倉庫、そして象の鼻パーク、大桟橋へ。で半日お散歩ができます。
ぜひぜひ、デートやお散歩写真にご活用ください。