1970-01-01 砕けるほど 日記 案外わたしは器用じゃなくて、今いちばんの大事ごと以外のことはまったくできないみたい。器用じゃない、どころじゃないな。不器用のなかの不器用だ。どうして今まで自分を騙してこれたんだろう?ニューヨークで体調を崩したばかりなのにまた高熱が続いて、携帯を握りながら今がいつなのか夢だったのか、なにもわからなくなる。少し手を離そう。これからフランスから帰ってきている佳子と逢う。佳子とはよく似ていると言われたものだけど、きっと今はそう言われないだろう。なんとなく。