この細い道にはちいさなラブホテルがあった。ウォークマンを聴きながら歩いていた高校生の私は後ろから近づいてきてなにごとかを話しかけてきたおじさんのことばが聞き取れず「はい?」と訊き返したつもりがおじさんには「はい」という肯定に聞えたみたいで…
職安通りから大久保駅に抜ける、線路ぎわの道。ほとんど誰にもすれ違わないからがやがやした喧騒のあとにひと呼吸できる。 春や夏には、みどりで覆われるんだろうか。蔦のいのちはほんとうに強い。 カメラを持って歩くと、見ていなかったものを見つけようと…
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