肉を切る師匠の手つきをじっと観察する。なにも見逃したくないと言っているせなか。
気付いたときもう虹は消えかけていた。でも雲が厚くて、その厚みに負けない強い色が空を彩っていることに気付いた。電車の中からずっと静かな世界のおわりみたいな西の空の向こうを見ていた。この電車からはちょうど西の空のはては落ちてゆくみたいに見える…
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