2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

* 夕日のうろこ

いつだっただろう。ほっぺが熱くなるくらい根をつめてはたらいて、お水を飲みに行ったときに綺麗な夕焼けが広がっていた。西の空ばかり見ていたのにふと振り返るとビルがこんなふうに夕日を均等に切り刻んでまとっていた。

* 『Migrate』初日

初日が終わりました。新国立劇場にカンヅメになっていた夏をずっと引きずったまま11月を迎え、冬になろうとしている。そんなウラシマタロウのままいつまでも深く潜ってゆくことができないでいた今回だったが、やっと会場に入ってからそれぞれのパーツを咀嚼…

* アサヒ小屋入り

小屋入り初日。ちょっと早めについたのでしっかり自分が創った部分を練ろうと思って、川沿いのカフェで詰め、自分のなかで新しくものがたりをつくった。どうしても繋がらなかった部分があったのだけれど、振付や演出が与えてくれた言葉やマテリアルをヒント…

* おかあさん

またね、おかあさん。友人の日記のコメントにあった、別れのことば。すごくこころに染みて、占めてしまった。母と娘ってときに小さなぎしぎしがあるなあって感じるようになった。そのぎしぎしの詳細はもちろんひとによって違うのだろうけど。女同士というこ…

* memo/水、根、螺旋、輪

風? 布。あたたかい。いいニオイ。洗濯物。しっかりつかむ。芯が湿っている。水と、洗剤と、布がまだ混ざっているから。水?螺旋に落ちる。暗い排水溝。川に出る。洗濯ばさみが落ちた。絞った水も落ちた。絞るってねじることだったっけ。もう水を知ったから…

* memo/糸

灯りがついてそれがただの光の泡じゃないとわかってみるとそこにずっといたようになったスイッチを押したのは私じゃない皮膚や見えないところから繋がっている糸に動かされている弾かれて初めて私が在るのだとしたらその見えない先に響かせたい洗濯が好きだ…

* memo/盲点

ここにいることはこのスイッチを押してそれにつながるあかりが灯らないと誰にも知れない誰にも知れないことは いないことに等しいもしその関係を望むなら立ち上がるその動機を押すのはあたしでもそのあたしがいないとしたら…?だからここは暗やみのまま座っ…

* 『Les Souris~くるみ割り人形』/舞台出演のお知らせ

そして、もうひとつ舞台のお知らせです。おととしの10月にラ・ダンス・コントラステで踊った『レ・スリ』を武蔵野文化会館にて再演します。くるみ割り人形と闘うねずみちゃんたちの世界のお話です。今回は女の子役かなあ?と思ったけれど、あっさり男の子役…

* 『Migrate』/舞台出演のお知らせ

春に桜木町の旧駅舎でパフォーマンスをやったAAPAに再び出演させていただきます。----------------------------------------------------------------------------日本は、面積の8割を森林が占める、木の国・山の国。川を流れる水が美しいのも、そこに山があ…

門を出た左側/カンボジア

サングラスをしているから、写真が全部まぶしく映っている。色も白さが目立つ。ピントを自分で合わせるカメラの場合、目が悪いひとが合わせるとぼけちゃうんだろうか。当たり前? 右の湖には近づくのをやめた。道の左側にも湖があって、それが夢の中のように…

門をでた右側/カンボジア

(注:虫が嫌いな方は読まないでください)この門を出たすぐ右側にとても綺麗な湖があって、わあ!っと走っていった。森のなかにある湖が見られるなんて…と立ち止まったら足下がぬかるんでいた。滑るなー…と地面を見たら、めまいがしているのかと思った。黄…

金色の…/カンボジア

からまった樹の枝。 虫取り網を持った男の子ふたり。何がとれたの?とみせてもらった途端、私の全身に電気が走った。なぜなら。先ほど立ち寄った寺院の階段のところに、金色の、かえでの種の殻のような透明で細長いなみだの形のものがたくさん積もっていた。…

* 南の国の色彩/カンボジア

白い壁に青や、私の好きなドイツ車の色(錆び緑空色みたいな色)が無造作に縫ってあったりする家をよく見かけた。この家も青の注しが絶妙!と思ったんだけどやっぱり私の写真の構図だとそれが生きていない。むむ。 町中によく工事現場を見かけた。レンガと砂…

昨日カンパニーの舞台を見たこともあるし(これは良い意味で)ちゅんのこともあるし(これはちょっと心配)、他にもああそうかやっぱりか、みたいに勝手に思うことがあって、なにかとても心がやわらかくなっている。ちょっとしたことがいつもよりも心にぴり…

* ちゅん、どうしたんだろう…

やっぱりちゅんの調子が良くない。足が麻痺しているみたいに見える。声は元気だしご飯もちゃんと食べるんだけどな。どうも歩きにくいみたいだし、飛び立つために踏ん張ることができないから躊躇している。着地も顔からしているし…。明日病院に連れて行ってみ…

* 『真夏の夜の幻』ラ・ダンス・コントラステ

金曜日から3日間、コントラステのお手伝いでした。自分がコントラステに入ってからは初めて、外から作品を見たことになる。色々考えさせられました。4回公演をすべて観たのだけれどそんなふうに同じ舞台を年度もみる機会もそうないので、それも含めて。み…

* 布の端切れ、空色の井戸/カンボジア

カンボジアのひとの色彩感覚は素敵だった。陽にさらされて白く灼けた樹の皮や、じっとりと重たい赤い土によく映える。これ、なにかの素材にするのかな。キルトみたいに。それとも飾り?お祭りのようなものに関係があるかな。キルトといえば。やっぱりアフリ…

* ジャスミン、小さな学校/カンボジア

ジャスミンの花。ジャスミンのかおりはもともと好き。うちのベランダにもジャスミンは植わっていて短い間だけうっとりさせてくれる。泊まったホテルの入り口にはジャスミンの大きな樹があって、その下を通るたびに胸いっぱいかおりを吸い込んだ。町のあちこ…

* 釣りの少女、洗い物のお坊さん/カンボジア

アンコールワットで釣りをする女の子。遺跡で釣りをしちゃうなんて、とびっくりするけれど、ここはただの遺跡ではなくて今もひとが住んでいる場所なのだと再認識。なにがつれるの?と話しかけたら(日本語で)ぶら下げたビニール袋を見せてくれた。小さいめ…

* ちゅんの不調

ちゅんの左足がおかしいことに気づいたのは2,3日前。時々指にとまるとき、指を開かずにグーで乗っている。後ろ側に回っている指の力がないのか、もともと悪い小指(鳥は長い指が4本しかないからこれが小指だかわからないけれど)のせいなのかわからないけ…

* おんぶ

あまり、おんぶの思い出がない。してもらったに違いないのに覚えていない。とてもよく覚えているのはまだ弟が小さかった頃鹿児島のおばあちゃんのうちに行ったとき、ついでに桜島に行ったこと。桜島に行く船か、港の近くのおおきなショッピングセンターか…と…

* アンコールワットで朝ごはん/カンボジア

歯をむきだしにした犬がいて、勝手にあくまくんと呼んだ。多分悪気はないのに人相の悪いひとというのは人間の世界にもいて、この日私が眺めていた犬も相当に悪そうな顔をしていた。けれど首のところにつきのわぐまと同じ模様があった。もしかして痩せすぎた…

* 夜明けのちいさいものたち/カンボジア

少年とすれ違った。モネのような早朝のあおい風景をずっと見ていたから少しまだ夢のなかにいるみたいだったのだけれど、赤いシャツがぐっと意識をひいた。 水に浮いている藻? のようなものも好き。ちょっと気持ち悪いかもしれない写真でごめんなさい。でも…

* 鳥が海の柱にとまったら海老の角だったって何の話だっけ

ぼく、いままでずっと自分は大きいと思ってた。 あたし、まだ子馬だよ。 きみ、ぼくのこと大きいと思う?でもほんとはそうでもないんだ…。

夜の団欒

もうすぐ仕事が終わってもう少しでリハーサルにでかけようと思ったら、おばあちゃんのうちにいるお母さんから電話。すごく頭が痛くて多分風邪だと思うから、今日はうちに帰る。と言う。具合が悪かったらおばあちゃんちにいたら。私は木曜日のレッスンがなく…

* 『真夏の夜の幻』 ラ・ダンス・コントラステ公演のお知らせ

いつもお世話になっているコントラステの公演のお知らせです。今回私は出演はしないのですが、とっても素敵な作品なので是非ご覧ください。(初演を私は見たのですがロマンティックでコケティッシュでわくわくするような作品です)今回はチケットの売り切れ…

遠い国で(『停電の夜に』)

今『停電の夜に』を読んでいる。ジュンパ・ラヒリ自身がそうであるように、母国から離れているインドのひとの話が多い。国から離れていることは直接物語の大筋には関係がないこともある。けれどどこかにそのことを抱えている。読んでいてふと、アーヴィング…

* ぼくもぼくも。

他の馬が遠くにいるのにこいつ、「はなこ」だけは柵の近くにいて人間に大人気だった。草をちぎって食べさせてもらったり、たてがみをごしごし撫でてもらったり。首に「はなこ」という名札が下がっているからみんな名前を呼ぶ。小さめのポニー。 ほら、他の馬…

* 霧、晴れ、雲の上

あっという間に太陽が雲に隠れる。霧が車の窓から入り込んできて肺を満たす。ライトに当たる靄に目を凝らしながら耳は乱反射する音を探す。 そしてまたこんな風に晴れ渡る。太陽はどんな隙間からもまっすぐ差し込もうとする。平面だけじゃなくていっぽんいっ…

* きょうだい

友人のお兄ちゃんの結婚式の話を聞いて、昨夜はひとり泣き笑い。ほんとに可笑しくてあったかい。私にも弟がいるのだけれど、ちいさいころから逆だったらよかったのに…と誰もがいうくらいの姉弟だった。活発で天真爛漫で人懐こく頑丈な私、優しく内気でからだ…